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家づくりにおいて一番ベストな選択は煉瓦づくりの家。国の制度も活用したほうがいい

これからマイホームを持ちたいかたに、資金づくりのコツなど財テクだけだけでなく、大事なことは何かなど、実際に念願のマイホームを手に入れた方々にアドバイスをいただいてきました! 憧れのマイホームを建てるなら「この制度を活用するのがベスト」、「実績のある建設会社はココ」など、為になる話がいっぱい。注目の生の住宅情報インタビューの連載第3弾です!
今回ご訪問させていただいたのは、豊見城市に完成したばかりの新築の煉瓦づくりのお家。A様宅を訪問して、実際の煉瓦づくりの家の魅力や本当のことなどを伺ってきました!

住宅訪問インタビュー03
— マイホームをお考えになったのはいつ頃でしょうか?

現在、私は41歳ですが、大学を卒業する頃にはすでに関心がありました。24歳の時、マイホームを建てる前に家づくりのことを色々勉強したいと思い、まず土地を買って中古物件のコンクリート住宅を買ったんです。

それもタイミングが良く、実家の隣りのご近所さんが引っ越すので買わないかと僕に直接相談があり、将来的に親の面倒をみなければならない長男であるので、いろいろ考えた末に、まずはとりあえず不動産を持っておこうと思いまして。

実家のほうも結構築年数が経っていたので、いずれ隣同士を合わせて、建てかえようと当時は思っていました。

— 24歳の若さで、まず中古物件の家を購入されたのですね! 資金はどうされたのですか?

当時から家は持ちたかったのですが、毎月給料をもらっても飲み歩いていたのでなかなかお金は貯まりませんでした。
どうせ貯まらないのであれば、自分に厳しくするためにも、借金を背負って頑張れば、今の若さであれば何とでもなるのかなと。自己投資する決断力だと思いまして、親族に相談しお金を借りました。そのほか銀行にも融資を受けました。

その後、自分は実家に住みながら、購入した中古物件のほうを賃貸で貸し出して、月に8万5千円くらいの家賃収入が副収入になりました。それを返済に充てたり、コツコツと貯金して資金を貯めていきました。

— 家を建て替える前に勉強した事とか、エピソードは何かありますか?

31歳の頃に結婚したのですが、賃貸での借り手の方もすでに移転されていたので、自分たちが住むようになりました。中古物件なので、所々セメントの剥離などがあったので、ペンキの塗り替え、キッチンのリフォームなど費用が150万円〜200万円弱くらいはかかりました。

壁の中の鉄筋が中から膨張してヒビ割れしたり。梅雨の時期は、増築した部分が多少あって、そこから雨漏りしていたのですが、雨漏り箇所を見つけるのには色水を流して確かめるしかないと言われ、補修がこんなにも続くようだったら、もう建て替えする事も選択肢のひとつだなと。建て替えか大掛かりなリフォームか、どちらになっても大丈夫なようにちゃんと貯金もしなくてはと、8〜9年前から備えるようになりました。

それでいよいよ、中古の家のほうがもう保たないなとなってきまして。もともと実家と合わせてひとつにしようと思い、二世帯住宅も構想に一つでした。いろいろ考えた末に、やはり親子とはいえプライベート空間はそれぞれに分けたほうが良いと判断し、我が家のほうを建て替える方針に固めました。

そして、消費税アップの時期もそろそろだし、2年前くらいから、図書館に通っていろいろ本を読み勉強しました。
ネットでも情報が飛び交っていますが、情報を収集していくと本当に色んな意見があるんですよ。専門家同士でも意見が違ったり。良い悪いはある程度はありますので、なるべく色んな意見に偏らないようにと、それでシロアリの生態の本から読み出したり。自分でも納得できるように勉強したいと思ったんです。

住宅訪問インタビュー03
— 建て替えを決心したあと、まだまだ沖縄ではコンクリート住宅が主流だと思われますが、なぜ煉瓦造りの木造住宅を選ばれたのでしょうか。その決め手は何でしょうか?

やっぱり自分自身がRCコンクリート住宅の中古物件を買って住んでみて、その大変さを実感しました。
今の最新技術では、RCコンクリート住宅でも50年〜70年くらい保つという話とかも色々あるようですが、10〜15年に一度くらいのペースで塗装し直さなければならないですし、RCはどうしても平べったい屋根になるので、構造的にも水が溜まりやすくなってそこから水が染み込みやすくなるんですね。

40歳の自分がこれから新築のRCコンクリート住宅を建てても、また80歳の頃にまた大掛かりなリフォームとか建て替えになったときに、現実的にもう働いていない年齢なので経済的にも正直キツいと思うんですよ。

それに比べると、煉瓦ブロックの住宅は、家の寿命も長いだろうし、塗装し直しもなく、何より、まず雨漏りもしないので鉄筋が膨張しない。また地震の少ないヨーロッパの煉瓦の家と違って、うちの煉瓦には間に鉄筋が入っているのですが、鉄ではなくてステンレスなんです。

この煉瓦づくりの家は、沖縄のコンクリートブロックの家のように鉄筋(ステンレス製)が入っていたり、更に内側は木造だから、ヨーロッパと日本の建築のハイブリッドのような感じです。RCの家と比べると熱もこもりにくくて、純粋な木造住宅と比べるとシロアリや地震にも強いのがメリットです。

住宅訪問インタビュー03
住宅訪問インタビュー03
— 家づくりで一番ベストなのが煉瓦づくりだと判断されたのですね? そこでなぜ幸健ホームを選ばれたのでしょうか?

煉瓦づくりの家をつくりたいと思ったのですが、沖縄にはほとんどありませんでした。いろいろ情報を集めてようやく、幸健ホームを見つけたんです。
御社を見つける前に、横浜で煉瓦づくりの家を手がけている結構有名な建築会社のせらら工房の本とかを読んでいたのですが、御社を訪ねたときに、その本も置いてあったり。以前、沖縄講演を聞きに行ったことがある「0宣言(ゼロ宣言)の家」(医師が薦める本物の健康住宅)の澤田先生の本が置いてあったりなど、私の理想の考え方で取り組んでいる幸健ホームであれば良いかなと思いました。

県内のいろんな建築会社を回ったときに、国の「長期優良住宅認定制度」の申請も考えていたのですが、2020年から「住宅の省エネ基準の義務化」が予定されているので、今のままの沖縄建築ではだめではないかなと、今後どういう風に変えていったり工夫するのか尋ねても答えられない会社ばかりだったんですよ…。

御社は、「長期優良住宅」という国の制度についても実績があったので決めました。

— 家づくりでこだわったところはありますか?

断熱とか構造のところとか、自分で見取り図を書いたりました。なるべく正方形のほうが良いけど、この形と間取りで出来ますかって持参していきましたが、出来ますよということになりました(笑)。

住宅訪問インタビュー03

窓ガラスとかは樹脂サッシにしました。沖縄の場合はサビないようにアルミサッシが多いのですが、アルミは熱を伝えやすいのでどうしても結露が出るんですよ。なので窓も断熱したほうが冷暖房も効率良くなりますし。窓にすこしお金をかけました。

妻からは、吹き抜け部分、ベランダ欲しいと要望がありました。でも、これらは、雨漏りの原因になったり、ベランダをつけると構造上出っ張っているので、どうしても継ぎ目が割れているアパートとか見かけます。洗濯以外でベランダで何かすることもないはずなので、もう最初からいらないのではないかという考えになりました。
そもそも共働きなので洗濯物を外に干しっ放しで外出するということもないですし、屋内の洗濯機置き場のところに、脱衣所兼干し場を室内に作りました。室内でできるだけコンパクトに効率良く乾かす為にガス乾燥機を入れました。一応バルコニーもつけたので何かあればそっちにも干せるようにしました。

— こだわりいっぱいのマイホームの中でも、最もお気に入りの箇所を3つ教えていただけますか?

家をつくるときにこだわったのが湿気対策ですね。
壁を漆喰にしているのですが、調湿機能があるので湿気を吸ったり、ほどよく湿度を発散してくれます。壁紙だと表面は通気性が良さそうにみえるけど、ボンドで固めるので通気性が悪くなるんですね。また5年に一度くらいのペースで張り替える必要があるとメーカーにもいわれたので、それだとコストがかかり続けてしまいますよね。漆喰だと、汚れても上から塗り直すことができるのも便利ですね。

妻のお気に入りは、対面キッチンです。テレビを見ながら作業できるし、子供の様子もみることができるのは良いですね。
食事はリビング側でなく、キッチンの横に広すぎない落ち着くスペースを確保しました。L字型なので、食事中にお客さんが突然訪ねて来られたときにも両方に対応できます。
また、リビングから隠れるので、子供たちはテレビを見ながらご飯を食べるということがなくなるのが良いですね。

あとは、玄関を入ったところの奥に、自転車やバーベキューセットやシュノーケリングのライフジャケットなどを収納できるスペースを作ったことですね。靴を脱がずに片付けられるのが良いのと、外だと自転車も倉庫そのものもサビてしまうので、屋内に収納できるようにしました。

住宅訪問インタビュー03
— 実際に、煉瓦づくりの家に住まわれてみて、率直な感想はいかがでしょうか? 課題とかもうちょっとこうしておけば良かったなど、今後の参考になるような点はありますでしょうか?

作る前から事前にわかってはいたことですが、1つだけあります。
吹き抜けはとても気にいっているんですが、上の階を歩く音とか生活音が拡散して若干気になるときがあります。局吹き抜けだから音が反射することは最初から分かってはいたんですが、想定以上にあったかなと思います。

— 新築のマイホームを建てる上で、資金づくりとか何か工夫されたことはありますか?

結婚して子供が生まれてすぐに、子供たちの学費のためにひとり2万円ずつ計4万円を毎月積み立ててきたのが何百万か貯まっていたので、本来は子供の学費のためにだったけど、使う順番入れ替えて、先に家のほうに充てたりとか。

それから、国の制度の「長期優良住宅認定制度」を申請しまして、耐震性とか省エネルギー性とか劣化対策とか9つの基準項目をクリアした住宅は、税金の控除のメリットがあったり、各金利も安くできるし、火災保険や地震保険も安くなるんですね。そのためにいくらか費用はかかるのですが、長い目でみたら元は取れるというか。家の質もあげながら、コストを節約できるという制度があるので活用しましたね。

DATA

住宅訪問インタビュー03
家族構成 4人家族(ご夫婦と子供2名)
築年数 新築(2019年4月入居)
煉瓦造り住宅で良かったこと 家づくりにおいて一番ベストな選択だと思う
住宅購入のコツ 国の補助制度もうまく活用する

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