レンガの原料は土で化学物質を一切含んでいない自然素材です。レンガは戦後の沖縄にはあまりなじみがありませんが、優れた建材としてその歴史は古く世界各地で使われてきました。幸健ホームでは、自然素材として多くの優れた特長を持つレンガの家に注目して沖縄で本格的建設に着手しました。おかげさまで多くのお施主様のご支持を頂いています。
沖縄の高温多湿な過酷な気候は、家にとって一番の敵である湿気が発生しやすい環境となります。
レンガを始めとした、調湿機能を有する自然素材を多く取り入れた構造は、機械換気に頼らない「呼吸する家」として万全の備えをしています。
また台風や強烈な紫外線などの厳しい自然環境からも家族を守るその強固な構造と色褪せや劣化のない素材は、沖縄に最も適した外壁材と言えるでしょう。
在来工法と耐力面構造を合わせ耐震金物で補強した高耐久木造軸組み工法が構造体のベースです。この外側から、1万個以上の厚さ70mmもの断熱耐火レンガが積まれタテとヨコに張り巡らされた鉄筋により木造軸組みに固定されます。地震に強い高耐久木造が、レンガという理想的な外壁を得ることで、より強固なハイブリッド構造体を実現しました。
「レンガの家」には、大きく3つの種類があります。
レンガの家は、一度建てたら外壁塗り直しは必要なく、メンテナンスフリーであることが最大の特徴です。 他の工法に比べると、割高な建設費用や後期の長さ、対応している業者が限られるといった難点がありますが、それらを差し引いても、建てたあとのランニングコスト(維持費)がかからないのが大きなメリットです。
自然素材で半永久の堅牢性。時を経てから風合いを増し、温もりを失わないレンガは理想的な建材です。
冷暖房に費やされるエネルギーは暮らしに必要なエネルギーの約3割と言われています。
レンガの家ではレンガ自体の断熱性とレンガの持つ蓄熱性、壁体内の通気層の空気の流れにより冷暖房負荷を軽減します。また、同じ厚さのコンクリートと比較すると約2.5倍の断熱効果があります。さらに構造体の主要部分を占める無垢材はコンクリートの10倍もの断熱効果を誇ります。これらの自然素材と断熱材により二重、三重の断熱効果が得られ、夏は涼しく過ごせます。レンガの家は省エネの観点からも注目されています。
断熱性の高いレンガを使用することで、建物内の温度変化を防ぎ、劣化や結露防止になり、家自体の劣化をも防ぎます。その結果、建物自体の耐久性は向上し建物の寿命が長くなります。
レンガ自体の耐久年数は平均100年以上です。
レンガは紫外線や酸性雨などに対し劣化や色あせがないため耐用年数が長く、メンテナンス費用はほとんどかかりません。時を重ねるほどにその美しさを増しその風合いでレンガの家は20、30年後のリフォームも必要なく恒久的建築としてその資産価値を高めます。
レンガの家の構造体はレンガではありません。木造軸組+耐力面構造を合わせ、耐震金物で補強した徹底した耐震構造になっています。レンガは建物の構造的外力を受けない非耐力壁です。独立したレンガの壁を構造体から離し、特殊金具でしっかりと構造体へつなげることにより負荷がなく、構造体への影響を減少させます。
1,150℃の高温で焼成されたセラミックレンガは耐火性能にも優れ、万一の隣家火災に対しても高い防火性能を有しています。
レンガは遮音壁としても有効です。レンガ厚70㎜を含め空気層30㎜、230㎜の壁厚は驚くほど静かです。
本物のレンガを職人が1つ1つ丁寧に、積み上げて、外壁をつくっていきます。
ブロックと同様に穴があり、その穴にタテ筋を通し、さらにヨコ筋も配して、積み上げていきます。
1棟の住宅でおよそ1万個のレンガを使います。